すんで埼玉です。
本日は住まいの相談プラットフォーム「すんで」のメンターやんてさんに「川口の暮らしぶり」を寄稿いただきました。
住んだ人しかわからない貴重な体験談いっぱいなので、心して読むように😤

2年連続で「本当に住みやすい街大賞」に選ばれた川口。

川口市在住5年目の筆者(30代女性・4歳娘の子育て中)の目線から、川口駅周辺に住んでみたリアルな感想を書いてみます。

私たち家族が住んでいるのは、川口市。といっても、川口は意外と広いんです。私が現在住んでいるのは川口市の行政中心地である「川口駅」周辺。結婚当初は、川口市芝地区(最寄りは蕨駅)に住んでいましたが、通っていた保育園の移転をきっかけに2駅東京寄りの川口駅徒歩10分の賃貸マンション(2LDK)に転居。コロナ禍で夫婦とも在宅勤務の機会が増えたことをきっかけに、2020年10月に川口駅徒歩5分の3LDK中古マンションを購入しました。

【基本情報】

・夫は埼玉県内出身、妻は東北地方出身

・4歳の娘がいる30代ワーママ

・住まいはJR京浜東北線川口駅徒歩5分圏内

・長女は認可保育園に通園中

・夫婦とも都内勤務、結婚を機に両家への交通アクセスがよい川口市へ転居

 芝地区(最寄り蕨駅)に2年、中央地区(最寄り川口駅)に住んで3年目

【この記事はこんな人におすすめ】

・浦和・大宮地区も気になるけど、都内勤務への通勤時間が気になる

・都内・神奈川方面へのアクセス良好で、乳幼児の子育て環境の良い場所を探している

・可処分時間という言葉が好き

・東京でのライフスタイルを捨てきれない

【目次】

交通アクセス

車のない生活

買い物・行政サービス

飲食店

子育て環境

川口の保育園

川口の教育環境

最後にーライフスタイルを選択できる街ー

【交通アクセス】

JR川口駅から利用できるのは京浜東北線の1路線のみですが、なんと言っても各線に乗り換えができる赤羽まで1駅3分なのが魅力です。

上野、東京、秋葉原、池袋、新宿、渋谷の都内主要地に乗り換え1回以内でアクセスできるのは大変便利です。特に、赤羽から上野東京ライン・湘南新宿ライン・埼京線を使えば、池袋10分、新宿16分でアクセスができ、通勤・買い物の選択肢も広がります。

その代わり、東京方面の平日朝の通勤時間帯の混雑は避けられません。と言っても、赤羽で乗り換える人が多数なので、川口〜赤羽の1駅を我慢すれば、赤羽からは容易にスマホをいじれるくらいのゆとりができます。コロナ禍で時差出勤や在宅勤務の方が増えたのか、通勤時間帯の混雑はだいぶ緩和された印象です。

ちなみに平日朝の通勤時間帯には「赤羽始発」の京浜東北線があります。本数は多くないですが、赤羽で一旦下車して始発の列に並べばほぼ座れるので、どうしても座って通勤したい方にはおすすめの方法です。

また、朝の時間帯でも大宮方面は空いていて、確実に座れますよ。ご夫婦で、一人が都内勤務、他方が浦和・大宮方面勤務という場合にも川口は住まいの選択肢に入ってくるのではないでしょうか。

なお、京浜東北線の運転見合わせ時・遅延時は川口元郷駅(埼玉高速鉄道・南北線直通)を使うという選択肢が取れます。川口元郷駅から川口駅は徒歩で15〜20分程度なので、まあ許容範囲でしょうか。駅間を走るバスもあります。

余談ですが、赤羽駅改札内のエキュートはお惣菜やスイーツのお店が充実していて夕飯のおかず調達に重宝します。私は職場まで京浜東北線で1本ですが、わざわざ途中下車しておかずを調達してから帰宅することもあります。

【車のない生活】

我が家の交通手段は、徒歩・電動自転車・電車のみで、日常生活に全く不便なしです。川口駅周辺にはタイムズレンタカーも多いので、川口駅周辺に住むなら正直車は不要です。レジャーで遠方にいく場合も、東京や大宮から新幹線を利用し、現地のレンタカーを借りるなどしています。住んでいるマンションにも専用駐車場がありますが、常に3台以上空きがある状態です。

川口は坂道が少ないのも幼児持ちにはおすすめのポイント。しかしながら、線路を挟んで東西の往来には坂のある高架下をくぐったり、陸橋を超えたりする必要があります。ただ、西口に住んでいて東口の保育園に通っている場合などは、子乗せ電動自転車があれば移動が億劫になりません。車の維持費にお金がかからない分、自転車を電動にするとQOLが上がりますよ。子どもが2人以上になってくると車があったほうが便利そうです。

【買い物・行政サービス】

川口駅周辺ではスーパーには困らないです。東口は駅前に「マルエツ、SEIYU、コモディイイダ、業務スーパー、肉のハナマサ」があります。西口は駅前のリプレ内に「コモディイイダ、OKストア」があります。コモディは最近クレジットカードが使えるようになってから利用頻度が上がりました。OKストアは日用品、メーカー品がめちゃくちゃ安いので、近隣から車で来て大量に買い込んでる方も多いですね。

子育て世帯にはアリオ川口、ララガーデン川口がめちゃくちゃ重宝します。特にアリオは駅徒歩10分くらいのところにあり、フードコートが充実、MOVIXも入っていて映画も見れます。子どもの寝かしつけ後にサクッとナイトショーとかも見に行けちゃいます。

ララガーデンは戸田市との境にあり、徒歩ではちょっと大変な距離ですが、西口からバスが出ています。電動自転車なら10分ちょいくらいでしょうか。ララガーデンはユニクロ、GU、H&Mが揃っていて、家族の買い物に便利です。

そしてどちらにもアカチャンホンポがあるのが子育て世帯にはありがたいです。売り場面積・品揃えでいうと、アリオの方が充実している印象です。また、アリオ・ララガーデンともスターバックスコーヒー・サンマルクカフェが入るなどカフェが充実。平日は空いているので、仕事や読書にも使っています。

ちなみにアリオには「きゃらくるカート(キャラクターのついている子ども用カート)」がありますが、ララガーデンにはありませんのでご注意を。ララガーデンに着いてから「アンパンマンカートに乗りたい!!!!」とギャン泣きされたこと数知れず。

駅周辺の買い物環境も充実しています。東口側にはデッキ直結のキュ・ポラ、キャスティなどの複合商業施設があります。キュ・ポラ内には、無印良品、書店、マルエツのほか、上階には保育園、中央図書館、行政センターが入っています。デッキから商業施設・行政センターに直でアクセスできるのは、バリアフリーの観点からもとても良きです。

2021年2月末にそごう川口店が閉店してしまい若干の寂しさがありますが、東口周辺は大規模再開発をしており、商業施設もできるみたいなので今後に期待です。

【飲食店】

東口側はとにかく飲食店が多いです。駅前だけでも、日高屋、吉野家、松屋、松の家、からあげ、バーガーキング、いきなりステーキ等々が揃っており、テイクアウトするのにも大変便利です。東口のデッキからキャスティを通り抜けて、商店街の方へ行けば、各種ファミレス(ガスト、ジョナサン)、スシロー、飲み屋さん、なんでも揃ってます。我が家は保育園迎えがてら東口の飲食店でサクッと外でご飯を済ませることが多いです。

対して西口は少数精鋭。駅の下に日高屋があり(川口は駅の東西に日高屋があります)、私はひとりでさくっと半ラーメン・半餃子・ビール・レモンサワーをキメてます。リプレの中には、モスバーガー、ロコピコ珈琲ではイートインもでき、最近は崎陽軒がオープンしてテイクアウトの選択肢がちょこっと広がりました。なお、ロコピコ珈琲ではワンコインちょっとでクラフトビールが飲めます。日曜の昼下がりにテラス席でビールを嗜むマダムをよく見かけます。私もよく飲んでます。

【子育て環境】

駅周辺に図書館や行政センター、コンサートホールなどの文化施設が揃っているのは子育て世代には控えめに言って最高の環境です。

中でも私がイチオシなのは、駅西口を出て右手にある川口西公園(リリアパーク)です。駅前の一等地を公園や緑地に使うとは川口市、太っ腹です!大階段の下の通称・芝生公園ではボール遊びやかけっこができ、近隣保育園のお散歩コースになっています。芝生公園では、レジャーシートを広げてピクニックなんかもできますよ。その奥には、最近遊具がリニューアルされて遊びやすくなった公園があります。子どもが生まれた時に住んでいた蕨駅周辺にはこうした広い公園がなかったので、引っ越してきたときは感動しました。

同じく西口を出て左手には川口総合文化センター(リリア)があり、コンサート観賞などができます。アーティストの全国ツアーの初日に選ばれることも多いです。私は一昨年、レキシのライブを見にいって終演後5分で帰宅しました。同じリリアの中には子育て支援センターもあります。駅直結でベビーカーでアクセスしやすいのがいいですね。

駅から10分程度で荒川河川敷にも行けます。休日に娘を連れて散歩に行ったり、自転車の練習なんかをすることも。

【川口の保育園】

川口駅周辺の保育園(中央地区、横曽根地区)は川口市内でも高倍率だと聞きます。ただ、毎年のように新設園ができているので、チェックされてみることをおすすめします。我が家も最初は認可外保育園に入れましたが、そこが認可園に移行することになり、保育認定を経て継続利用することができました。小規模保育園のため3歳児の保活も経験しましたが、3歳児で待機児童になってしまう(=どこの保育園にも入れない)というほどの状況ではないようです。

我が家の場合は、保育園に入ってから近くに転居しました。具体的には、蕨に住んでいましたが、川口駅周辺の保育園に入園し、最初の数ヶ月は電車で送迎をしていました。家の場所をベースに保育園を選ぶと、倍率が高く入れないということもあります。賃貸の場合なら、まずは地区を問わずにたくさん入園希望を書いて、入れた保育園の近くに引っ越すというのも一つの手です。住居購入はそのあと検討してもいいかもしれません。

ちなみに蕨駅周辺に住む場合は、お住まいの住所が蕨市か川口市かで申し込める認可保育園が変わってくるので要注意です。

【川口の教育環境】

川口は居住する住所によって、通う小中学校が指定されています。学校選択制ではありません。ただ、事情がある場合は申請して学区外通学が認められることもあるようです。

https://www.city.kawaguchi.lg.jp/kosodate_gakkou/sho_chugakko/oshirase/11272.html

(2021.3.21最終アクセス)

我が家も、就学指定の小学校まで2km近くあり、隣の学区の小学校の方が距離的に近い状況(1km以内)なので、学区外通学を申請することも検討しています。

公立ではなく、私立小学校に通わせているご家庭もあるようです。川口駅では、赤羽の星美小学校、浦和のルーテル学院の制服を着たお子さんをよく見かけます。また、距離的に通えるかは別として、川口駅周辺は住所によって埼玉大学教育学部附属小学校の通学区域になっていたりもします。

◎川口市のうち、国道122号より西側の区域

ただし、次の公立小学校通学区域は、全域含む。

本町小、舟戸小、十二月田小、戸塚小、元郷南小、戸塚東小、戸塚綾瀬小、戸塚南小

(令和2年度入学児童募集要項)

http://www.fusho.saitama-u.ac.jp/pdf_2019do/20191001_bosyuyoko.pdf

また、この春(令和3年3月)に川口市立高等学校付属中学校が開校し、川口市立の中高一貫校がスタートしたようです。まだ、中高一貫の全学年が揃っていないので未知数な部分はありますが、これから人気も高まっていくのでしょうか。

https://kawaguchicity-jh.ed.jp/

【最後にーライフスタイルを選択できる街ー】

我が家は、結婚を機にあまり深く考えずに蕨に住み始め、娘が入った保育園が川口駅近くだったことを理由に転居し、住居購入に至りました。駅周辺で日常生活に必要なものは不足なく補え、スーパーにしても飲食店にしても選択肢が多い点が気に入っています。駅前の公園整備や文化施設にお金をかけている点も、行政としての余裕を感じます。

私たちが家探しを始めた2020年の春頃に比べ、新築・中古マンションとも価格はどんどん高騰している印象です。「このぐらい出すなら東京に住んだ方がいいのでは?」という物件があるのも事実ですし、浦和地区とほとんど価格も変わらなくなってきています。

個人的には、川口を検討している方は、まずは賃貸で住んでみることをお勧めします。賃貸で住んでみて、物件の相場感をつかんでから住居購入を検討しても遅くはありません。

この記事を書くにあたり、川口ってどんな街だろうな、と改めて考えてみました。

東京都と隣接しているけれど、東京ほど人は多くないですし、川口駅周辺は市政の中心地でありながら都市景観的にも余裕も感じられ、駅前での暮らしには不便が見当たらない。そして、交通アクセスの良さを活かして、休日は東京方面にも東北・北陸・上越方面にも足を伸ばせる。

結婚する前、私は休日のたびに子連れでショッピングモールに入り浸るような生活はしたくないな〜と思っていました。でもいま子育てをしていて、アリオでのんびり買い物をする休日もあれば、家族で銀座や日本橋でランチする休日もあります。

東京っぽいライフスタイルも、埼玉っぽいライフスタイルも、その時々の気分に応じて選べること、選択肢のあることが川口の魅力なのではないかと思います。

冒頭に書いたように、川口市は広く、降りる駅によって街の印象がまるで異なります。それぞれのカラーがあるので、市内でもどこの駅に住むかで生活スタイルは随分変わってくると思います。

東京で働く共働き子育て世帯には、ぜひいちど川口駅を検討してみてほしいなと思います。

やんてさん力作ありがとう🙏
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https://sun-de.jp/advisors/43