こんにちは。
すんで埼玉メンターのこめんとです。
今回は、家探しで右往左往しまくった私たち家族が、川越の中古マンションを購入するまでの話をご紹介したいと思います。

自己紹介

・30代後半、ワーママと主婦を行ったり来たり
・夫は埼玉県内に車通勤の専門職、私の直近の仕事はフルリモート
・娘4歳は幼稚園
・実家は大宮。夫は九州出身
・普段の買い物からレジャーまで、車利用率高め

賃貸で2年ほど川越に住んでいたものの、普段の生活は車利用がほとんどで電車通勤ではないわが家。いざ住宅の購入を考え始めると、車通勤が可能な範囲というのは広大でした。エリアも絞れない、マンションor戸建さらに新築or中古も絞れない、選択肢としては何でもアリすぎて逆に困ってしまう、そんな家庭です。

家探しのきっかけ

家を買いたい!と考えるようになったきっかけは、賃貸のスペックの低さでした。以前の住まいは普通のアパート。冬は結露と冷え込みで、なんと寝室の窓とサッシが凍ります!!私は喘息やアレルギーを抱えており、この状況は健康面を考えても微妙…。ただ、家には不満があっても、周辺環境には何の不満もありませんでした。そこでまず考えたのは近隣の別の賃貸への引っ越しですが、住宅としてQOLが上がりそうな賃貸は分譲マンションばかりで、月々の支払いも高額になります。

だったら買ったほうが安いんじゃないのか…年齢を考えると35年ローンを組むのもそろそろやっておきたい…じゃあやっぱり家を買う?という流れで、家探しを始めることになりました。

エリアが決められない!そこで実行したこと

家探しを始めてすぐに直面したのが、戸建か?マンションか?そしてどの街に住むか?条件をぜんぜん絞り込めないという問題でした。

なぜなら、わが家は夫が車通勤。通勤路線の縛りや駅近マストといった条件がなく、私もフルリモートの仕事で通勤を考慮する必要なし。検討可能なエリアは広く、マンション供給の多い街から、戸建しかない小さな町、自然豊かな田舎までエリアの個性も様々です。

さらに私たち夫婦のちょっと変わったところとして、都市でも郊外でも田舎でも、特にこだわりがないという点もありました。これまでも東北から九州まで引越しを経験し、田んぼの隣の戸建から都市部のマンションまで色々な場所に住んできたので、これはNGというのが無いんです。街の好みはあるものの、それが沿線や街の大きさ、商業施設の有無といった分かりやすい指標で表せるものではなく、本当に「ただの好み」なんですね…笑。

そこでまず実行したことが、「とにかく現地に行く」です。素敵な中古戸建を狭山市に見つけたら、場所を特定して見に行く。北浦和や浦和は教育環境が安心だよね!と思ったら、車移動しやすいか見に行く。でもやっぱり飯能とか自然が身近でいいよね~と思ったら、子連れレジャーを兼ねて見に行く。寄居や深谷なら土地も安くて注文住宅いけそうと思ったら、ハザードマップを調べつつ見に行く。そうするうちに、自分たちの頭の中にだんだんと下の図が形成されていきました。

横軸は物件価格や車通勤での利便性など、現実的に有りか無しかを表しています。買えない値段の物件が多い街、距離や渋滞など車通勤が大変な街は、徐々に検討から外していくことになりました。

縦軸は本当にただの好みです。わが家の趣味でしかないので、「そうでもない」象限に位置する街の皆さん、気にしないでください…!街巡りをする中で確信しましたが、「ここに住むんだ」と想像することでワクワクできる街と、そうじゃない街というのは、自分たち家族の中ではハッキリ差が出るものです。直感や好みに従って有りか無しかを考えるのは、大切なプロセスだと実感しました。

上の図の通り、あちこちを検討するほどに川越が高得点すぎることが分かってきました。通勤も問題がないし、買い物や周辺環境にも満足しているし、娘も私も近所の園と友達/ママ友になじんでいる。結局、この街で暮らしていくのが一番いいのではないかと考えるようになりました。

物件種別が決められない!そこで採った考え方

エリアは川越に絞ることができました。次に悩んだのが、戸建、マンション、それぞれ新築か中古かを含めて物件種別を決めることです。夫はマンション育ちで戸建に憧れがあり、新品好きの中古嫌い。私は戸建育ちで立地や性能とメンテの重要さを痛感してきていて、中古マンションリノベにも興味がある、ピカピカの新築が苦手派。正反対すぎて、当然、意見の食い違いも多数発生しました。

私は、日々の生活で悩みや迷いが出た時に大事にしている考え方があって、それが

1.上手くいっているなら、変えようとするな
2.一度でも上手くいったなら、またそれをせよ
3.上手くいかないなら、何か違うことをせよ

という3つのシンプルなルールです(カウンセリングなどで使う技法なので、興味がある方はググると詳細が出てきます)。

これを今回の家探しに当てはめてみると、

1.上手くいっているなら、変えようとするな ←現在の川越中心市街地での生活は変えない
2.一度でも上手くいったなら、またそれをせよ ←ママ友はじめ顔見知りのいる安心感。小規模保育園を卒園後の園探しも近所で
3.上手くいかないなら、何か違うことをせよ  ←住宅の性能に不満があるのだから、不満を解消できる選択をする

という感じです。

上手くいっている、上手くいかない、で着目するポイントは人によって当然違うので、通勤のつらさや家事の分担、ペットに良い環境、様々なテーマが出てくると思います。通勤の負担を減らしたいなら駅近のマンションがいいし、家事の分担を見直したいなら24時間ゴミ出し可能でディスポーザーや食洗器付きのマンションが楽になりそうです。ペットや子供を庭でのびのび遊ばせたいなら、駅距離を気にせず郊外の戸建がベストです。

わが家の場合、子供の今の生活を大事にして、居住快適性を確実に向上させるというのが重要テーマでした。川越の中心市街地で、手が届く価格の快適性高め物件は、マンション一択。さらに、新築は予算オーバーか狭い、築古リノベは供給が少なく現実的ではない。じゃあ、築15年以内の中古マンションにしようと決めることができました。駐車場代がかさむのはネックですが、駐車場代込みで月々の支払いを考えるしかないと割り切りました。

物件選びで迷っていると、どうしても判断の軸が複数出てきて、最初に家を買おうと思った時の動機になっていた軸がブレがちです。今まさに迷いのただ中にいるという方は、試しに3つのルールで状況を整理してみると、何か見えてくるものがあるかもしれません。

車利用でマンション生活の満足度

新居での生活を始める前は、マンション住まいで車利用が多い生活ってどうなのかな…と不安もありました。以前のアパートは玄関を出ればすぐ駐車場だったので、戸建のような感覚で車を使えていたからです。ですが、住み始めてみると大きな不便を感じることはなく、むしろ駅が近くなったことで行動の選択肢が広がった感覚があります。夫はたまに電車通勤するようになりましたし、私も様々なタイプの買い物が楽になりました。駅近になったことで、フットワークが軽くなったなと思うことが多いです。

とは言え、そこそこの値段の駐車場代がかかるのも事実。戸建ならこの出費は無いのになぁとも思います。でも駐車場代含めて住居コストと考えた時に、駅近の快適な住まいに月々この値段で住めるなら悪くはないなとも思うのです。私は以前、気になっていた物件について、すんたま氏の有償相談を利用したことがあります。その際に「月〇万円でこの家に住めたことに満足できるか」という考え方を提示してもらったことで、色々な迷いがすごくクリアになりました。満足の内訳は人それぞれですが、そこに月々の支払いという現実的な数字の串を刺してまとめることで、自分たち家族なりの冷静な評価が可能になるんですよね。

わが家の場合、日々の生活に車が欠かせないからこそ、駐車場代を住居費として計上する考え方が大事だなと思っています。住宅ローンの支払い+管理費・修繕積立金+駐車場代の金額が許容範囲内の支出におさまっていれば、そこに駅徒歩圏のありがたいおまけとして街中の利便性が乗ってくる。そう考えると、生活の満足度は上がったなと感じています。

この動画に「月〇万円で住めて満足できたと思うか?」の話題があります

(ちなみに、すんたま氏に有償で相談した物件は、結局は申し込みを入れませんでした。冷静に考えると「あ、ここはそうでもない」と思ったからです。相談の結果、検討から外すことにするというのも良い経験でした。)

終わりに

2年ほど前だったでしょうか。夫と娘と3人で街中を散歩している時、近くにあるきれいなマンションを見上げて、夫が「ここ、いいなぁ」とつぶやきました。私も「ねー。わりと新しそうだし綺麗だよね」と答えたのですが、すぐにお互いに「でも、お高いんでしょう?」「4000万以上するんじゃね(←わが家的には予算オーバー)」などと「無理無理」というトーンになりました。2年後に購入したのは、まさにこのマンションです。意外と手が届く価格だったのはラッキーでしたし、なんだか不思議なものだなと思います。

川越は、首都圏ではほぼ見かけない、地方の城下町っぽい街です。駅から離れた城跡の近くに役所が固まっていて、古い町並み保存のために建築規制があって、商店街が賑わっている。中心部はJRの一駅と私鉄の二駅が離れていて、JR駅前が絶対的な中心とは必ずしも言えない街の構造。そのため、駅近と言っても何駅の?という部分から話す必要があるし、物件の価値も簡単に判断しにくい。歴史があって有名な祭りもある分、よそ者は入りにくいんじゃ…という気がしてしまう。

正直、ちょっととっつきにくい街だと思います。でも、この分かりやすくない感じが、わが家にとっては街の奥行きに感じられて魅力なんです。よそ者は入りにくいのではという懸念も、実際に住んでみると特に問題なくて、そこは普通の埼玉です。ベッドタウンで、よそ者も多くて、やたらと干渉し合わない。埼玉ゆえの住む街としての余裕に、観光や歴史というプレミアまで乗っている。いろんな要素をつまみ食いできる、お得で便利な街です。

こんな感じの川越に興味を持ってくださった方のためにも、メンターの私自身がもっと街を知って、楽しんでいきたいと思っています。良いところばかりではなく、当然マイナスの部分もあります。詳しくは、ぜひ相談をご利用ください。

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https://sun-de.jp/advisors/424