こんにちは。今回は川越にて中古マンションを購入したメンターのこめんとさんに川越の暮らしを執筆頂きました。こめんとさんへ相談はこちら
こんにちは。すんでメンターのこめんとです。
今回は、埼玉県内の街の中でも知名度が高い!…けど観光以外の面がちょっと分かりにくい川越の生活について解説してみたいと思います。私が住んでいるのが中心部市街地エリアのため、そのあたりの情報が中心になりますが、よろしくお願いします。
自己紹介
こめんとと言います。大宮育ち、川越生活4年目。夫と幼児1人の3人家族です。夫は埼玉県内に車通勤、私はリモート主体の仕事を経て今は専業主婦です。2021年に中古マンション購入。本川越エリアで生活しています。
まずは基本的な情報ー川越市についてー
川越市の人口は35万人。産業は商・工・農のバランスが良いらしく、市内をドライブしてみると確かに納得の「商業地→住宅地→田畑か工場」という景色が広がっていきます。小江戸川越と言われる蔵の街並みが有名で、コロナ禍前の観光客数は年間775万人でした。神社仏閣もかなり多く、鯛みくじで有名な川越氷川神社の例大祭が由来の川越まつりには、2日間で90万人くらいの観光客が訪れます。
駅はなんと10か所!高速もありますー川越の交通事情ー
川越市内を走る鉄道は、JR川越線(南古谷・川越・西川越・的場・笠幡)、東武東上線(新河岸・川越・川越市・霞ヶ関)、西武新宿線(本川越・南大塚)の3路線です。()内は川越市内にある駅を挙げているので、住所によっては隣の上福岡駅が最寄り駅という場合もあります。
道路網については、まず関越道の川越ICがあり、隣接市町にある圏央道のICにもアクセスしやすいです。国道は16号と254号が幹線道路で南北の移動に便利、東西の移動は県道が中心で一車線の渋滞しやすい道になるのが弱点です。混雑しやすい中心部については、観光のハイシーズンにさらに混むという点、また祭りやイベント等でしばしば交通規制が行われる点が難点です。そのため、バスも路線によっては渋滞や交通規制に巻き込まれやすくなっています。
買い回りのショッピングもまた楽しい!ー川越の買い物事情ー
川越の買い物事情で大きな特徴と言えば、市内にイオン等の大型ショッピングモールが無いということ。大きめの商業施設(ウニクス南古谷)はあるのですが、屋内型のモールではないため、大雨の時には正直使いづらいというのが本音。大きなモールに行きたい人は、ららぽーと富士見やピオニウォーク東松山まで出向いています。
その代わりと言ってはなんですが、中心部の商店街が賑わっているのが川越の特徴です。地場のデパート丸広百貨店は、川越駅と本川越駅を結ぶクレアモール商店街の中間地点にあり、商店街そのものも常に賑わっています(通行量は埼玉県内の商店街で1位)。
中心部の買い物で重要な点が、主要なお店が一か所にまとまっていなくて、ちょっと歩くということ。LOFTはルミネ川越、デパートコスメは丸広、アフタヌーンティーやアニエスベーはクレアモールの中心に何故か路面店(実は丸広の別館)、カルディも路面店、無印良品はアトレ川越か本川越PePe……この状態を不便と思うかどうかで、川越の街に向いているかが分かる気がします。私個人としては、駅前の商業施設に留まらない街の広がりがあり、チェーン店も個人店も共存しているのが川越のいいところだと思っています。
川越の街の中心ってどこ?問題
買い物の話に関連しますが、川越の中心って、「ここです!」と明確に言いづらいんです。
一般的に首都圏の主要駅というのは、だいたい駅直結の商業施設があり、駅前に百貨店や商業ビルが立ち並ぶという光景かと思います。ところが川越の場合、前出のクレアモールと丸広の存在、そして中心部の駅が路線ごとに離れているという事情によって、一番栄えている!と言える場所が無いのです。
これは街の中心が蔵の街エリアから南下して移り変わってきたという歴史によるもので、図解するとこんなイメージです。
平成までは川越駅の東側が栄えていましたが、ここ数年で川越駅西口の開発が進み、新しくすっきりとした街並みになりました。現在は西口すぐそばにタワーマンションも建設中で、商業施設や公共施設も揃った便利なエリアとして存在感を増していきそうです。
複数路線に助けられてますー川越の保育園・幼稚園事情ー
小さなお子さんがいる世帯が真っ先に気になるのが保活事情だと思います。中心部に関しては、小規模保育園が多めで認可保育園よりも幼稚園のほうが目立つ、というのが特徴です。特に川越駅東口から本川越駅東側でこの傾向があり、共働き世帯でも3歳以降は幼稚園というケースもそこそこあります。家庭的で手厚い保育をする小規模保育園も多く、3歳以降で認可保育園やこども園の保育利用を希望する場合でも、小規模卒園の加点がしっかりつきます(2022年現在)。本川越駅近くには送迎保育ステーションも開設されたので、駅遠の園も検討できるようになりました。そんな事情から、東上線南部や京浜東北線沿線ほどの保活激戦区ではないかもしれません。私自身、さいたま市と川越市で保活を経験し、街が変われば事情も変わるのだなと実感しました。
そして中心部からもう少し半径を広げた市街地エリアの最大の特徴はこれです。
利用駅が分散していることで、一つの駅近くの保育園に人気が集中するということが無いんです。川越駅西口に住む人と、本川越駅東側に住む人の希望園が被りまくるケースは、あまりないと思います。川越の保活は、この街のつくりに助けられている部分もあるんだろうと感じます。
(ちなみに、保活に関してはその年度ごとに状況が変わっていくものなので、これからもずっと激戦じゃないとは言い切れません。一つの見方として参考にしていただければと思います。)
Googleマップじゃわからない!ー川越の公園・遊び場事情ー
Googleマップで川越中心部を眺めてみると、子育て中の方ならあることに気が付くかもしれません。それは、地図上では公園がかなり少ないということ。あったとしても小規模な公園で、「これは子育て環境としてどうなんだろう」と不安になる方もいると思います。ただこれには理由がありまして、実際の子どもの遊び場が少ないわけではないんです。地図上では神社やお寺等になっているため、Googleマップを見ただけではよく分からないんです。こんなところでも神社仏閣というのが川越らしいかもしれません。
遊び場で一番多いのは、神社に小さな児童遊園が併設されているタイプ。これは中心部に限らず、市内のあちこちで見られます。遊具は簡素なもので、場所も広くないのですが、それでも遊びに来ている子どもはたくさんいます。Googleマップを拡大していくとようやく表示されるような場所が多いです。
次に多いのは、公園として地図に載らないけど立派な遊び場タイプ。たとえば喜多院というお寺には小さめの児童遊園があるのですが、実際の遊び場はもっと広く、お堀の斜面を登ったり(画像左)、池でザリガニを釣ったり、いろいろな遊びが可能です。また、新河岸川沿いにある赤間川公園(通称パンダ公園)と濯紫(たくし)公園という2つの公園は、川沿いの道で結ばれていて、そこを走り回ったり飛び石を渡ったりすることができます(画像右上・右下)。公園そのものも、斜面を活かした面白い作りです。
そして最後は、もはや公園でもなくただ場所があるというタイプ。神社やお寺はもちろん、西口のウニクス川越の前の広場も、近所の子どもたちの遊び場になっています。その光景が日常になっているからか、付近の住民から苦情が出るなどの話は今のところ聞いたことがありません。保育園の1~2歳児がお散歩で遊びに来ていることも多いです。
おわりに
いまいち分かりにくい街・川越ですが、少しでも様子が伝わったでしょうか。この街が気に入って住んでいる人間からすると、一般的にはデメリットや弱点として映る部分が分からなくなってしまって、実はこの記事も悩みながら書きました…笑。
中心部の小さな神社には、川越まつりの山車の倉庫が併設されていることも多く、地元の子どもはその倉庫の前を走り回ったりしています。この街の人たちが狭い神社で子どもが走り回ることに寛容なのは、川越まつりの山車の光景を次世代に引き継いでいきたいという思いもあるのかなと感じます(ちなみに祭りへの参加は強制じゃないですよ!)。
今年は久々に川越まつりも開催予定ですし、この街に興味を持たれた方には、ぜひ観光がてら街歩きを楽しんでもらえたらと思っています。
こめんとさんありがとうございました!さらに具体的な生活の様子については こめんとさんへ相談はこちら にてお問い合わせ下さい。