- 自己紹介
- 東上線の概要(強みと弱み)
- 埼玉県内東上線各駅評価
- まとめ
自己紹介
こぱです。東武東上線歴約40年で東武東上線は各駅降りて散策するほど好きです。家族は妻、6歳児、2歳児の4人家族です。勤務先は新橋~虎ノ門エリア。いまはテレワーク中心の生活です。新築マンション購入と注文戸建(2021年12月竣工)、マンション売却経験があります。今回は自分がメインで利用している東上線の埼玉県内各駅23駅についてご紹介します。完全主観です。
東上線の概要
- 埼玉県内東上線(和光市~小川町)の沿線人口は約127万人。開業は1914年なので、100年以上の歴史があります。
- 正式には「東上本線」ですが、沿線の人は誰もそう呼ばず、「東上線」と呼んでいます。
- もともとは「東京」と「上州(上野国:いまの群馬県)」を結ぶため「東上本線」となり、開業免許もおりていましたが、実際には寄居までしかつながりませんでした。代わりに国鉄(今のJR)が高崎線で東京と群馬をつないでいます。小川町、寄居ではJR八高線に乗り換えることで高崎までは行けるので、一応上州までつながってはいます。
- 東上線はそこはかとない2軍路線扱いを受けていますが、沿線民は誰も気にしていません。
- 荒川を越えないで東京→埼玉に入るので、すんたまさんが「荒川を越えろ」と言っても、東上線民はピンときません。
- 東上線民が「荒川を越えろ」と言われると大宮・浦和に行くイメージしかありません。
- 副都心線と有楽町線直結で都内アクセスも良く、場所によっては埼玉JR民より通勤しやすいのが特徴です。
- 東上線に沿って国道254号線(川越街道)と国道407号線(八王子街道)が並行しています。また国道16号線と国道463号線が横移動を楽にしています。そのため東上線沿線はロードサイド店舗が充実していて生活に便利です。
- 関越自動車道と圏央道も近くを通っていて自動車での遠出にも便利です。
東上線の強み:安い住宅 まぁまぁのアクセス 快適な生活
- 100年以上の歴史あり人口多い→どこも商業施設が駅周辺・国道沿いに集積し便利
- 住宅価格が安い。東上線南寄りでもマンションとか戸建も5000万あれば十分なレベル。駅距離では3000~4000万円の物件も。
- 和光市乗り換えの有楽町線と副都心線、池袋乗り換えの丸ノ内線で都心アクセスがよい
- 名門大学へ通いやすい(立教:副都心線池袋駅、早稲田:副都心線西早稲田駅、法政:有楽町線市ヶ谷駅、東京:丸の内線本郷三丁目駅、明治:丸の内線お茶の水駅 上智:丸の内線四谷駅)。
- 都心アクセスや各大学へ通いやすいため子供が小中高大院まで自宅から通える
- 沿線に大学が多く、若者が多い(22大学24キャンパス)
池袋:立教大学 帝京平成大学 東京音楽大学、北池袋:大正大学、大山:日本大学、東武練馬:大東文化大学、朝霞台:東洋大学、志木:立教大学 十文字学園女子大学 跡見学園女子大学、みずほ台:淑徳大学、ふじみ野:文京学院大学、上福岡:東邦音楽大学、川越市:尚美学園大学 埼玉医科大学、霞ヶ関:東京国際大学、鶴ヶ島:東洋大学、若葉:女子栄養大学、高坂:大東文化大学 東京電機大学、川角:日本医療科学大学 城西大学 明海大学、東毛呂:埼玉医科大学
東上線の弱み:止まる電車 南エリアが高い 華と知名度がない
- 事故や故障でよく止まる(全国No1)
- 電車止まっても和光市(有楽町・副都心)、朝霞台(武蔵野線)、川越(埼京線)以外に別路線がないので逃げられない。上福岡はぎりぎり南古谷(埼京線)に25分ほどでたどり着く
- 住宅価格安めといっても、和光市、朝霞台、志木、ふじみ野など急行停車駅は高め。
- 大宮や浦和のような華やかさはない。文化施設(博物館や美術館など)もあまりない。
- 駅の知名度がない。そのためほかの地方の人や東京で~~駅と言っても微妙な空気になる。
- 通勤時間が長いためストレス・疲労がたまりやすい。→読書、スマホいじる、語学勉強するなど工夫が必須です!
東武東上線各駅評価:和光市~小川町まで23駅(主観です!)
⇒評価基準:駅近辺食べログ店舗数+駅ナカ㊥+大規模商業施設(大)+池袋分数で評価(店舗数は2021年6月データ)
No | 駅名 | 点数 | 1㎞以内店舗 | 池袋まで分数 | 特徴 |
1 | 和光市 | 8 | 152 ㊥ | 15 | ほぼ東京 |
2 | 朝霞 | 7 | 176 ㊥ | 17 | アーバンパークライフ! |
3 | 朝霞台 | 7 | 207 ㊥ | 19 | 縦より横が便利 |
4 | 志木 | 8 | 355 ㊥(大) | 22 | 東上線の優等生・プチ池袋 |
5 | 柳瀬川 | 4 | 50 | 26 | 志木+1でお得な住宅街 |
6 | みずほ台 | 6 | 150 | 28 | ザ埼玉 |
7 | 鶴瀬 | 7 | 166 (大) | 30 | ららぽのまち |
8 | ふじみ野 | 7 | 147 ㊥(大) | 28 | ちょっとハイソなまち |
9 | 上福岡 | 7 | 281 (大) | 32 | スーパー過密なまち |
10 | 新河岸 | 4 | 71 | 34 | 川越-1でお得な住宅街 |
11 | 川越 | 9 | 673㊥(大) | 33 | 小江戸・東上線の象徴 |
12 | 川越市 | 9 | 773㊥(大) | 35 | 本川越融合で沿線No1店舗数へ |
13 | 霞ヶ関 | 4 | 92 | 40 | 川越市+1でお得・自然多め |
14 | 鶴ヶ島 | 5 | 110 | 42 | 圏央道×関越×国道407号、県西部のへそ |
15 | 若葉 | 6 | 122(大) | 44 | ワカバウォークで暮らす |
16 | 坂戸 | 5 | 165 | 47 | 若葉+1でお得 |
17 | 北坂戸 | 4 | 104 | 50 | ワカバとピオニ両刀使い |
18 | 高坂 | 7 | 49 (大) | 53 | 何もない駅からピオニウォークで大逆転 |
19 | 東松山 | 5 | 188 | 57 | 駅舎が立派だけどスーパーがない |
20 | 森林公園 | 2 | 26 | 60 | 終点 |
21 | つきのわ | 2 | 18 | 66 | フランサのまち |
22 | 武蔵嵐山 | 2 | 58 | 68 | 都内通勤の限界点ちょい越え |
23 | 小川町 | 3 | 87 | 77 | 北の要・和紙の里 |
1 和光市 8点 152店 15分
「ほぼ東京」
東上本線の埼玉県最南端、東京への玄関口。東京メトロ唯一の埼玉県内の駅。副都心線と有楽町線の起点駅。エキアプレミエが2020年に開業して駅力が一気にアップ。駅前で大抵のものはそろう。南口駅前にはイトーヨーカドーがあり、少し離れた丸山台にはヤオコーも2021年秋に開店した。マンションが多いものの、戸建ても新倉・白子エリアが安め。坂の位置やハザードマップは確認したい。理研、本田技研など日本を代表する企業の拠点があり、税務大学校、司法研修所、裁判所職員総合研研修所、自衛隊朝霞駐屯地(東部方面総監部)があり公務員も多い。エンタメは池袋依存。254号沿いの「おふろの王様和光店」は評判がいい。車があれば254号線沿いのロードサイドが便利。なんで和光市って埼玉?というくらいほぼ東京と言っていいまち。
(おすすめ視察エリア:駅前商店エリア~シーアハイツ~西大和団地~新倉~白子)
2 朝霞 7点 176店 17分
「アーバンパークライフ!」
急行が停まらないのにオシャレな駅、東口と「南口」がある、エキアがある、芸術的な屋根が駅についている、オリンピック競技にも使われた巨大公園がある、朝霞駅は急行が停まらないのに特別な駅。朝霞駅南口出てすぐ商店街がひろがり、市役所まで一直線。駅前商店数は和光市より充実。巨大な中央公園が南口出て数分のところにある。東口には大きなUR団地が広がる。マンションの数も多いが戸建も多い。地価は高めだが掘り出し物件もある。駅東口から20分以上離れるがハイムスイート朝霞など最新設備マンションもあり、あっという間に売り切れたセキスイハイム分譲のリードタウン朝霞もある。黒目川沿いのカインズと周辺の分譲地の開発が今後も進みそう。南口すぐの中央公園が大きく、スポーツ好きな人におすすめ。車所有者は新座方面にも出かけて254号線沿いのロードサイドも利用可能。車なら20~30分で浦和方面にも出られる。朝霞駅は宝探しのように掘り出し物物件を探すのにベストなまちだと思う。
(おすすめ視察エリア:リードタウン朝霞~東口~南口~商店街~朝霞中央公園周辺)
3 朝霞台 7点 207店 19分
「縦より横が便利」
朝霞台駅は武蔵野線北朝霞駅との乗り換え駅。朝霞台駅はホームエレベーターがなぜかないので、ベビーカーの移動がつらい。小規模だけど駅改札前に商店があり、駅の外の商店街とともに商業施設は充実。駅周辺はマンションが多い。「ジェネシティ」などのように大規模ハイグレードマンションも徒歩10分圏内にある。朝霞方面の坂の下からの移動はつらいので物件探しは立地に注意が必要。買物は東上本線の縦移動よりも越谷レイクタウンや新三郷ららぽーとに行きがち。だって武蔵野線での移動が便利なんだもの。
(おすすめ視察エリア:北朝霞駅裏側住宅街~北朝霞駅~朝霞台駅東口~西口~東洋大)
4 志木 8点 355店 22分
「東上線の優等生・プチ池袋」
急行停車駅。エキアとマルイが駅直結。商店街が駅東西に広がり、商店数も川越市、川越に続いて東上本線No3。マンションも多いが、徒歩5分も離れると分譲地が広がる。プラウドシティ志木本町など駅近スーパー隣接の優秀な立地マンションが多い。254号の方に行くと戸建が広がる。志木市役所はちょっと遠い。駅前の雰囲気はプチ池袋といっていいとおもう。
(おすすめ視察エリア:慶應志木~志木駅周辺商店街~駅ナカ~立教大学~254号沿い)
5 柳瀬川 4点 50店 26分
「志木+1でお得な住宅街」
急行停車しないため、ふじみ野駅や志木駅で準急に乗り換えて着く駅。駅東口はいきなり住宅街、西口は公団が広がる。商業施設の集積は高坂や武蔵嵐山レベル。でもみんな志木で買物してから帰るだけだしサミットあれば生活上不便はない。志木駅徒歩20分よりは柳瀬川駅徒歩5~10分のほうが近いし、住宅価格も安いという合理的選択としての柳瀬川。志木駅の8点足したら12点?西側も東側も車で柳瀬川を越えるとき渋滞しがち。橋の渋滞さえしなければ浦和まで国道463号線で20~30分ほど。コスパで柳瀬川という選択もありかと。
(おすすめ視察エリア:柳瀬川駅東西の住宅街と堤防)
6 みずほ台 6点 150店 28分
「ザ埼玉」
まさにザ埼玉、ザ東上線といった趣のまち。東武ストア、商店街、徒歩2~3分で始まる住宅街という、生活するには不便はないけど、どこか若者には物足りないまち。駅近で少し古い築40年越えマンションと新しいマンションが混在していて、今後は建て替え事例もでてくるかも。駅徒歩15分も行くと邸宅のような分譲地が広がっている。車に乗る人はららぽーと富士見に、電車でも志木とか池袋に気軽に行ける。浦和まで国道463号線で20~30分ほど。みずほ台でゆとりある邸宅に住むという選択(≒柳瀬川)もあり?
(おすすめ視察エリア:みずほ台駅東西の商店街と住宅街)
7 鶴瀬 7点 166店 30分
「ららぽのまち」
サラリーマン漫画の金字塔、「島耕作」が係長時代に結婚して買った建売住宅の最寄り駅が鶴瀬駅だった。大手企業サラリーマンが30台前後で戸建を買うのにちょうどいいまちだったのだろう。三芳町のグランシアという本格的輸入住宅街が西口から徒歩15分ほどのところにあり、街並みがきれい。4000万円ほどで分譲されたが、いまも2000~3000万円程で取引され、資産価値を落としていない。東口は徒歩20分のところに「ららぽーと富士見」ができ、街力アップ。駅前も西側、東側ともに商店街がある。駅西口は生産緑地が目の前まできているので今後の開発に伸びしろがありそう。
(おすすめ視察エリア:ららぽーと富士見~東口〜西口~254~アクロスプラザ・グランシア)
8 ふじみ野 7点 147店 28分
「プチ高級住宅街」
1993年開業の急行停車駅。TJライナーで池袋-ふじみ野は20分で着いてしまう。東西ともに駅ビルスーパーがある。西口から徒歩5分トナリエふじみ野(旧ソヨカ)にロピアが入る。徒歩10分先にはイオン大井があり映画館もある。車があればららぽーと富士見も10分の距離。分譲土地価格は高め。西口徒歩2分にかつて東上本線だけでなく埼玉県内最大規模の駅近マンション「アイムふじみ野」がある。いまはシントシティに戸数で抜かれてしまった。私立中学進学率が高めで塾が多い。254号沿いも利用可。戸建需要も旺盛で駅から15分、20分といった離れたところでも土地開発が進んでいるエリア。
(おすすめ視察エリア:西口~トナリエふじみ野エリア~東口エリア~イオン大井)
9 上福岡 7点 281店 32分
「スーパー過密なまち」
ふじみ野駅開業とともに急行停車駅でなくなったため、ふじみ野駅で乗り換える人が多い。東口に東武ストアと西友、ビッグエー、西口にヤオコー、少し先にマミーマートがあり、生活利便性は高い。スーパーマーケットが過密なまち。また志木駅に次いで商店数が多く、昭和レトロな雰囲気の残る商店街が東口に広がっている。駅の東西にURと大きな都市公園が配されていて、マンションと戸建が混在。東口1km先にはイオンタウンふじみ野があり、イオン斜め向かいにヤオコーも開業した。西口から254号を越えるとビバモールや新興住宅地が広がる。JR埼京線・川越線の南古谷駅とも西武バスで連絡している。バス停は少し離れているので注意が必要。
(おすすめ視察エリア:イオンタウンふじみ野~上野台エリア~東口駅前商店街~西口駅前~ビバ)
10 新河岸 4点 71店 34分
「川越-1でお得な住宅街」
川越駅までわずか4分。志木駅に対しての柳瀬川駅に近いポジションで、買物を川越ですませることができる。駅舎・東口・西口の再開発により、駅前はどちらもきれい。スーパーの東武ストアと、スポーツクラブ、小規模商店街が西側駅前にある。東側駅前はコンビニが2店あり戸建が立ち並ぶ。川越駅周辺が商業地で住宅価格が高いので、新河岸駅徒歩5分~10分のエリアに戸建を建てたほうが通勤には便利という合理的選択としての新河岸。駅隣接東武ストアの最北端。駅周辺にも農地があり、まとまった戸建の開発も続いている。今後発展するポテンシャルを備えた駅。
(おすすめ視察エリア:駅西口前~407号沿線)
11 川越 9点 673店 33分
「小江戸・東上線の象徴」
年間700万人以上が訪れる観光都市小江戸川越の玄関駅。東上線のウリであり象徴の駅。東口にアトレ、マイン、駅ナカにエキア、西口にUプレイス、ウニクスと商業施設が密集。さらに商店街が東口を中心に数キロにわたって延々と北の市役所方面につづいていく。最近は西口の開発が進み、今後は駅徒歩1分のタワマン建設計画もある。バスの本数もえぐい頻度で出ているのでバス交通手段拠点という点でも利便性は高い。成田空港、羽田空港行きのリムジンバスも出ている。埼京線で大宮方面にもいける。東上線の中核駅ですこぶる便利。戸建住宅地はやや徒歩分数がかかるエリアにあるが、東田町(ひがしたまち)の川越ココロマチは駅に近いエリアでトヨタホームの美麗な戸建てが立ち並んでいて圧巻。
(おすすめ視察エリア:東田町川越ココロマチ・ウニクス・Uプレイス・エキア・アトレ・サンロード)
12 川越市 9点 773店 35分
「本川越融合で沿線No1店舗数へ」
駅前はさみしくて東口しかない。ただここ数年で本川越駅との一体化が進み、利便性高いエリアへ変貌。以前は10分ほどかかっていた東武の川越市駅から西武の本川越駅の約900mの道のり。2016年に本川越駅の西側の壁がぶち抜かれて、徒歩5分、400mの道のりにショートカットされた。かつての渋谷駅での埼京線から山手線の乗り換えよりは近いのではないか。川越市駅=本川越駅がほぼ一体化したことで、本川越駅前の商店街も川越市駅のエリアに組み込めるようになり、店舗数が沿線第一位に。川越の観光地である蔵のまちには川越駅よりも川越市駅からのほうが近い。車なしで暮らすのはここまでか。終電後の川越市駅前のタクシー待ち行列がすごすぎて心折れそうになることもある。
(おすすめ視察エリア:蔵のまち~蔵里~本川越駅~川越市駅前)
13 霞ヶ関 4点 92店 40分
「川越市+1でお得・自然多め」
川越-1の新河岸駅に近い特徴をもつ。東京の霞ヶ関と紛らわしいが特に関係はなくもともと霞ヶ関村だったとか。「霞ヶ関」駅に「東京国際大学」があるので、東京国際大学に入学した地方出身者と外国人留学生が勘違いするという笑い話がある。駅北口徒歩2分の距離にヤオコーが2021年秋からオープンした(元サミット)。駅南口の方は南西方向に2キロほど商店街が続く。40~50坪の土地が2000万円以下で買える安さから、今でも新築が次々と建っていてまち全体のリノベーションが進んでいる。南西徒歩20分ほどの伊勢原団地は敷地、建物面積にゆとりある邸宅街。川や自然の雑木林など自然景観を生かした公園がある。伊勢原団地にはヤオコーマーケットプレイスを中心として商業施設が多く集積し、生活は便利。圏央道・関越鶴ヶ島ICにも10分ほど。霞ヶ関から先は車があると利便性高い。実はJR川越線的場駅にも徒歩10分くらいでいけるので、二路線が使えるといえば使えるのもポイント。
(おすすめ視察エリア:川鶴団地~御伊勢塚公園~伊勢原団地~ヤオコーマーケットプレイス~角栄団地~霞ヶ関東)
なお霞ヶ関~高坂まではURによる「むさし緑園都市」構想で住宅地が整備されている
14 鶴ヶ島 5点 110店 42分
「圏央道×関越×国道407号、県西部のへそ」
東洋大学最寄りの駅として学生が多く利用している。駅前から低層住宅が続くが、スーパーや商店街もあるので生活利便性は高い。駅近のけやき通り沿いに商業施設が充実している。圏央鶴ヶ島インター入口近くには大規模なカインズホームがある。圏央道ができたことで、鶴ヶ島は「埼玉のへそ」として関越と圏央道それぞれへの移動がしやすい、車生活者にとっての重要拠点となった。関越で1時間ちょっとで軽井沢、圏央道で1時間ちょっとで湘南へ行けるので山も海も楽しめる。入間のアウトレットやコストコも圏央道を使えば10分ほどだが、出口の混雑がしんどい。国道407号沿いのロードサイド店舗も充実している。土地価格は霞ヶ関駅周辺と同じくらい。
(おすすめ視察エリア:鶴ヶ島駅西口~けやき通り~川鶴団地)
15 若葉 6点 122店 44分
「ワカバウォークで暮らすまち」
駅東口徒歩1分のデッキ直結の商業施設ワカバウォークが便利。ここで生活の用は済んでしまう。東口側から先にはチェーン型店舗が多く立ち並び、昭和風な商店街というよりは区割りされた集合住宅と戸建が立ち並び現代的な街並みが続く。西口側は駅前にヤオコーがあり、マンションもあるが基本戸建エリア。鶴ヶ島駅周辺同様、関越や圏央道まで10分、国道407号線沿いのロードサイド店舗が充実しているが、車なくとも駅周辺で十分暮らしていける。川越市以北の駅では随一の暮らしやすさ。WAKABAWALKのロゴデザインは若干古い気もする。近くには管理栄養士の総本山、女子栄養大学がある。創立者で医師の香川綾さんは計量カップや計量スプーンを考案し、今では当たり前のグラム測りの「料理レシピ」を広めて、日本の家庭料理の水準向上に偉大な貢献をしたので、朝ドラのモデルになってもいいと思っている。話がだいぶ反れたけど、工業団地もあり、その中には明治製菓の工場もあってコロナ禍が起きる前は一般見学もできていた。早く再開してほしい。
(おすすめ視察エリア:ワカバウォーク~女子栄養大学~明治製菓などの工場群)
16 坂戸 5点 165店 47分
「若葉+1でお得」
全体的に若葉と比べるとさびれている印象があるものの、小規模ながら商店街もあり、アクロスプラザにマルエツが入り、生活利便性は担保されている。ただみんな若葉のワカバウォークか高坂のピオニウォークに行きがちかも。土地価格はかなりリーズナブルで、駅徒歩10分~15分の40坪程度で鶴ヶ島や霞ヶ関より500万円くらい1500万円くらいのイメージ。407号沿いにロードサイド店舗が充実している。
(おすすめ視察エリア:川越坂戸毛呂山線~407号~坂戸駅)
17 北坂戸 4点 104店 50分
「ワカバとピオニ両刀使い」
駅を出てすぐURが立ち並ぶ。駅周辺の商店は決して多くないが、車保有率が高く、ワカバウォークとピオニウォークの両方を使えるポジションを活かして、車生活者には利便性の高いエリア。坂戸西スマートICが目の前にあり、凸版印刷工場もある入西団地はきれいな分譲地でロードサイド店舗もある。車利用だと駅前にはあまり来ないから少しさびれている印象。土地代は坂戸駅同様、かなりお求めやすい価格。
(おすすめ視察エリア:駅前UR~川越坂戸毛呂山線~入西(にっさい)団地)
18 高坂 7点 49店 53分
「何もない駅からピオニウォークで大逆転」
むかしは子供自然動物公園、南西1kmの高坂ニュータウンや電機大、大東文化大のある駅で、西口がメインだった。それでも沿線民にはほぼ通過駅扱いされていたので駅前はいまもさびしい。ところが国道407号バイパス線が2007年に開通してから2011年にかけてうらら花高坂グリーンタウン、リファージュ高坂、ピオニシティ高坂などむさし緑園都市構想のなかでも一番新しい新興住宅地ができてきた。2010年に駅から東1kmの地点にピオニウォークが開業してから周辺にロードサイド店舗が増加。ロピアや蔦屋書店、ケーズデンキ、カインズ、しまむら等出店。東武東上線北部勝組の駅といっても過言ではない。東口新興住宅地エリアは一部ハザードがかかっているので、リスクを許容できるか見極めておく必要はある。
(おすすめ視察エリア:407号バイパス~ピオニシティ~リファージュ~ピオニウォーク~高坂ニュータウン)
19 東松山 5点 188店 57分
「駅舎が立派だけど駅にスーパーがない」
やきとんのまち。西口に箭弓神社とボッシュ工場や松山高校、松山女子高校がある。東口にセキスイハイム開発の東松山リードタウンが徒歩2分エリアにできたばかり。南東にビバモールがあり、国道沿いロードサイド店舗が充実している。関越道東松山ICもあり車の利便性は非常に高い。個人的には都内通勤の限界点と思っている。小川町出身者には「小川町が北限だから!」と力説されている。終電で帰宅しているとき森林公園の一歩手前の東松山駅で目が覚めると幸せである。一応カラオケとかにも逃げ込めるし、友人にも迎えにきてもらえたりするから(経験者談)。
(おすすめ視察エリア:駅舎~箭弓神社~リードタウン~ビバ)
20 森林公園 2点 26店 60分
「終点」
多くの東上線の列車は森林公園が終点となっている。そのためここで降りるのは森林公園に遊びに来たファミリーか、複数あるゴルフ場が目的のゴルフ愛好者、うっかり寝過ごして戻る電車もなく途方に暮れるサラリーマンだ。駅前にビジネスホテルが数軒あるのはもしかしたら帰れなくなったサラリーマン用かなと思っている。国立公園である森林公園のレベルの高さはいろんな人が言及しているので置いておく。ファミリーは一日中ここで遊べるだろう。駅周辺にお店がなくややさみしいが、ロードサイド店舗が充実していて車前提のまち。東松山ICが近いので工場や倉庫もあり、国道254号沿いには大型店舗も立ち並ぶ。他の東上線の駅同様に生活利便性は高い。
(おすすめ視察エリア:森林公園~駅前ロータリー)
21 つきのわ 2点 18店 66分
「フランサのまち」
2002年開業の新しい駅。駅前は商店も少なくさみしい。北口には武蔵嵐山駅から続く住宅街と滑川高校がある。南口にはボッシュの工場、ヤオコー、しまむら、ケイヨーデイツーもあり、国道254号がすぐ近くを通っているので、車があれば利便性高い。東武が開発した分譲地フランサはきれいな街並みになっている。立派な家が立ち並び、いまもフランサは2000万円前後で流通。商店が少なく大型店頼みなのがさみしい。正直都内通勤はしんどいと思っているけど、余裕で通える人もいるらしい。まあいい家に住めれば通勤時間の長さなんて気にならないかもしれないし、仕事がリモート主体ならむしろ住環境の良さで、コスパ考えてつきのわという選択もありかもしれない。
(おすすめ視察エリア:武蔵嵐山駅東エリア~フランサ~254号沿い)
22武蔵嵐山 2点 58店 68分
「都内通勤の限界点ちょい越え」
駅を中心に住宅地が広がる。駅前はさみしい。南側を254号が通っているのでロードサイド店舗は充実している。しかし池袋まで68分というのは都内勤務にはつらい、限界点をちょい越えというのが私の感想。2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも登場する畠山重忠の本拠地だった菅谷館はこの武蔵嵐山駅が最寄り。城廻りが趣味な人、サイクリング好きな人、嵐山渓谷でバーベキューを楽しむファミリー層が来るエリアだけど電車じゃなく車で来る人が多そう。
(おすすめ視察エリア:254号沿い~西口住宅街~東口住宅街)
23 小川町 3点 87店 77分
「北の要・和紙の里」
八王子、高崎、池袋、寄居から電車が集まる東上線北端の交通の要衝。駅近にヤオコー、カインズ、小川町役場、商店街でコンパクトな中心街を形成。駅の北側に小川高校があり、さらに北に行くとみどりヶ丘団地がある。基本的には小川町周辺で仕事をもつ人々が利用する駅であり、都内通勤者はちょっと選び難いかもしれない。バブル期は小川町まで家を購入しに来たサラリーマンもいたらしい。駅の利用者はそこそこいる。和紙の里、ヤオコー、しまむら発祥地としても小川町は有名。
(おすすめ視察エリア:本田技研工場~みどりが丘団地~ヤオコー、カインズ、小川町役場周辺)
まとめ
各駅の特徴を踏まえて評価しましたが、点数はかなり商店数や東京都の距離に影響したものです。実際、小川町方面へ移動していくと、土地価格も安いからかだんだん家が大きくなり、庭も広く取れて、狭小住宅はなくなり、採光は抜群、車も複数所有し、東京から離れた分、ゆとりのある幸せな生活をしているなあと思います。歴史のある路線なので、商業施設の集積があり、どこの駅で暮らしても生活利便性高い生活を送れるのが東武東上線の良い所だと思います。
以前、すんたまさん&りゅーたと東上線ドライブをした時の動画も貼り付けておきます。6時間あるので早送りしたり、興味ある所だけつまみ食いのように見たりして頂ければと思います!